トラベルアドバイザーと旅マエ・旅ナカを考える

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JRの制度について(乗車券・特急券とは?その1)

旅行に関する悩みを解決する、を目的として立ち上げたブログ

 

何から書き始めようか悩みましたが、まずは利用が多く、またややこしい制度のせい?か、お問い合わせの多いJRからご紹介していきます。

 

なお、初めの紹介でも申し上げております通り、まだまだ勉強中の身です!

鉄道ファンの方や、JRの利用が多い方に比べると私の知識が足りない部分もあるかと思います。

このブログでは、なるべく多くの方に理解してもらえるように努めます。

 

このようなお問い合わせをいただくことがあります。 

①東京駅から新函館北斗駅まで新幹線で行くのだけど、切符が2枚ある。どう使えばいいの?

②新幹線で上野から仙台まで行くが、切符に東京都区内から仙台と書いてある。この切符で上野から乗れるのか?

③往復で買うと切符は割引があるのか?

 

 

実際にお問い合わせがあった例です。

お詳しい方は、すぐに回答が浮かぶと思いますが、1つずつ解説していきます。

 

3つの疑問には、「乗車券」の仕組みを理解していただくと良いでしょう。

 

列車に乗るときに必要な切符が「乗車券」です。

 

乗車券は、○月×日にA駅からB駅まで列車に乗ります、と記載された切符のことです。

 

あまりに基本すぎて、当たり前のことかもしれませんが、後述する「特急券」との区別をするためにあえて説明します。

 

乗車券が無ければ列車に乗ることは出来ません。

これが大前提です。

 

そして、新幹線や特急列車に乗る場合に必要なのが「特急券」です。

特急券は、○月×日にC駅からD駅まで、特急列車に乗ります、と記載された切符のことです。

特急列車とは、簡単に言うと、早い列車のことです。

首都圏では、茨城方面に行くひたち、神奈川方面へ行く踊り子など、列車に名前がついている列車があります。これが特急列車です。また、のぞみ、こだまといった名前がついている列車も特急列車と同じ区分ですが、こちらは「新幹線」と呼ばれます。

東京、名古屋、大阪の大都市を結んでいるので乗ったことがない方も、名前くらいは聞いたことがあるはずです。

さて、この特急券、言ってしまえば、無くても乗車券さえあれば、目的地まで行くことが可能です。

 

特急券は「オプション」、追加の選択肢だと考えてください。

 

①の人の例を考えてみましょう

北海道新幹線が開業し、東京から新函館北斗駅まで新幹線でおよそ4時間で行けるようになりました。がもしも、新幹線・特急が無かったら!

東京から宇都宮までですら、およそ2時間!宇都宮からまだ先も乗り継ぎ、仙台につく頃には始発で出ても12時頃に・・・。そうした不便が起きないようにと、JRは、早く目的地に着く選択肢として特急列車、新幹線も使ってくださいと、運行しているのです。

 

この早く移動出来る選択肢、オプションに対してお金を払って買うのが「特急券」です。

つまり!

 

乗車券は、○○から××まで列車に乗るのに必要な運賃のことで、列車を利用する基本プランの代金

特急券は、早い列車に乗るための特急料金のこと有料オプション代金

をそれぞれ払って購入した切符と理解すると良いです。

 

では、①のお客様の例をもう一度見ましょう。

お客様は切符を2枚お持ちのようですが、これは、

東京から新函館北斗駅までの 乗車券と

東京から新函館北斗駅までの 特急券の 2枚を持っているだろう

と考えられます。

そして、この2枚をどう使うのか?の問いに対しての回答は

 

東京から新函館北斗駅まで新幹線を使う=早く行くオプション、を選んでいるので乗車券と一緒に、2枚とも使う、が適切でしょう。

 

自動改札には最大4枚まで切符が入るようです。恐れず、新幹線の改札では、2枚とも一緒に入れて大丈夫です。というより、2枚一緒じゃなければ切符が足りない(特急券料金を払っていない)ので自動改札が閉じてしまいます。

 

さて、②のお客様に関しては、次の記事で回答しましょう。