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家族旅を応援します!おとな、こども、幼児の旅行代金について解説

こんにちは、たびおどりです。

たびおどり (@tabiodori) | Twitter

 

夏休みまであと2ヶ月ほどですね!!

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ぱくたそ(www.pakutaso.com)

家族旅行が最も多くなると言われる7~8月の夏休みを前に、この時期はお子様連れの旅行について多くのご相談を受けます。

その中でも多いお問い合わせがあるのですが、みなさまこのような疑問はありませんか? 

 

大人、こども、幼児の料金ってどうきまるの?

 

こどもはまだ小さいけど、新幹線や飛行機の座席は不要?

 

こどもと添い寝は何歳まで出来るの?

 

家族旅行は、人数が多いため旅行代金も高額になっていきますので、こども料金、おとな料金がどうなるのかは、しっかり確認しておきたいです。

 

そこで、今回は

家族旅行応援!おとな、こども、幼児の旅行代金について解説

と題して、上記の疑問を解説して参ります。

よろしくお願いします。

 

 

 

大人、小人、幼児の分け方の基本について

まず、大人、こども、幼児の分け方の基本についてです。

先に概要を申し上げますと、年齢や学年で区別されます。

おとな・・・中学生以上(13歳以上)

こども・・・小学生以上、中学生未満

幼児・・・・0歳以上、小学生未満

 

ただし、宿泊施設を利用する場合と、交通機関を利用する場合でこの分け方が異なりますので、1つずつ解説して参ります。

 

ホテル、旅館などの宿泊に関して 

まずは宿泊のおとな、こども、幼児の分け方についてです。

宿泊施設での分け方は、先に解説した区分が基本になりますが、ベッド・ふとん(=寝具)は利用するのか、食事は必要かの2点で分け方が異なります。

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寝具を使うか?添い寝するか?

 宿泊施設ですから、寝具を使うかどうかは宿泊料金を計算する時に必要な要素です。

基本は

おとな、こどもは寝具がひとり一つ用意され、幼児はおとな1人につき1名が添い寝可能

 

まずこどもについてですが、小学校1年生になりたてでも、家では添い寝しているとしても、原則1人一つ寝具が用意されます。

しかし、宿泊施設が小学生も添い寝で受け入れします、と定めている場合は、小学生も添い寝が可能です。

この例として有名なのは、ディズニーホテルです。

 

また、幼児の添い寝条件は、大人1名に対して幼児1名までですので、大人1名と、幼児2名の宿泊の場合は、幼児1名の内1名は寝具が必要になります。

この場合は、大人1人の宿泊料、こども1人の宿泊料が必要になります。

 

食事は必要か?

特に温泉旅館に関しては1泊夕朝食付きプランが多く、食事の要・不要も宿泊料金に関わってきます。

食事は寝具を利用する人に提供されるので、おとなとこどもは食事が提供されます。

食事の有無と、食事の内容によっても異なりますので、以下バイキングの場合と和食膳やコース料理の場合について分けて解説します。

 

食事がバイキングの場合

こどもに関しては、食事の内容がおとなと同じですが、食べられる量がおとなと比べて少ないだろうと、こども宿泊料金が設定されています。

 

和食のお膳や、洋食のコースなどの場合

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小学生がお膳もコース料理もおとなの方とほぼ同じ内容を食べる場合は、こどもAなどと宿泊料金が設定されていることがあります。

そこまで沢山食べられない低学年の小学生の場合は、おこさまランチのような、こども向けの食事が設定されていることがあり、こどもBなどと記載されていることがあります。

こどもA、こどもBの区分は、JTB日本旅行など多くの旅行会社のパンフレットに記載されている区分です。

 

幼児の食事は?

次に、幼児の食事について考えてみましょう。

 幼児の食事は、寝具を1人で使う(=こどもとして宿泊する)場合は提供されますが、添い寝の場合はどうなるでしょうか?

 

添い寝で食事を必要とする場合は、食事料金を宿泊施設に支払いが必要です。

 

添い寝で食事も不要の幼児の場合は、食事料金がかかりませんが、施設使用料金が必要となることがあります。

 

食事料金・施設使用料金は施設によって異なりますので、事前に確認をしましょう。

 

 

交通機関に関して 

次に交通機関に関してです。ここでは、新幹線と航空機の2つに絞って解説します。

新幹線利用の場合と、航空機利用の場合でおとな、こども、幼児の区分が異なります。

 

新幹線利用に関して

まず、新幹線利用時の区分です。

おとな・・・中学生以上  乗車券、指定席券が必要

こども・・・小学生以上、中学生未満 乗車券、指定席券が必要。

乳幼児・・・0歳以上、小学生未満  座席不要の場合は乗車券、特急券不要。

 

新幹線利用に関しては、おとなこどもは乗車券と指定席券が必要です。

しかし、幼児が指定席を利用をするかによって料金の計算が異なります。

 

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乗車券・特急券に関しては、こちらをご覧ください

 

tabiodori.hatenablog.com

 

幼児は指定席を使うかどうか?

通常、おとな又はこどもと同行する幼児が、指定席を1人で1席利用しない(おとなと一緒に座る、こどもと一緒に座る)場合は、乗車券も指定席券も不要です。

しかし、5~6歳にもなると体が大きくなり、一緒に座るのは大変で、幼児用に1席利用する場合は、こども料金の乗車券・指定席券の購入が必要です。 

 

つまり、幼児(0歳~6歳未満)は指定席券無しで新幹線に乗れるが、座席を使う場合は乗車券と指定席券の購入が必要です。

 

余談ですが、新幹線で仙台からディズニーリゾートのある舞浜まで行く場合、乗車券と指定席特急券はどのように購入しますか?

 

正解は、指定席も乗車券も仙台ー東京のみで乗車可能です。

新幹線指定席区間と同じ区間の乗車券は必要ですが、東京から舞浜の間は、おとなと一緒に旅行する幼児は無料で利用できるからです。

 

料金不要で利用できる幼児の人数について

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おとな、またはこどもに同伴の幼児は2名まで料金不要で鉄道利用が出来ますが、3人目からはこども料金が必要です。

 

例えば、大人1名と5歳幼児1名、3歳の幼児1名が新幹線を利用する場合は

大人の指定席1席と、幼児2名も大人と同じ席を利用する場合は、大人1人分の料金だけで乗れます。

しかし、実際問題1席に3人が利用するのはとても狭く、おこさまも窮屈かと思います。

この家族にもう1名幼児がいらっしゃる場合は到底快適に利用できる環境とは思えません。

3人目からこども料金が必要なのは、3人目からはこども料金を払って指定席を2席用意し、その2席をおとな1名と幼児3人で使うことになるので、利用者の快適性を考えてのルールかもしれないですね。

 

航空機利用の場合

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 航空機利用の場合も、新幹線利用と同じく座席を利用するかどうかで旅行代金が変わります。

航空機利用時の分け方はこうなります

おとな・・・12歳以上(小学生でも12歳はおとな)座席が必要

こども・・・3歳以上12歳未満(小学校入学前でも3以上はこども)座席が必要

乳幼児・・・0歳以上3歳未満(3歳になるまでは幼児)座席は不要

 

宿泊や、新幹線利用と違い、航空機利用の際は年齢で厳密に分けられています。

 

3歳未満の幼児の利用に関する注意点

3歳未満の幼児は座席無しで利用出来ますが、いくつか注意点があります。

まず、座席不要とはいえ、幼児を同伴すると航空券予約時に申し出る必要があります。飛行中に酸素マスクや救命ベストが必要になった時に、ベストがいくつ必要か、また、酸素マスクが同伴幼児の方にも行き届くよう、座席位置を調整したりの対応が必要になるためです。

また、大人1名につき同伴幼児は2名までですが、幼児のうち1名が2歳以上の場合は、2歳以上の幼児1名分の座席が必要です。

 

パックの場合の注意点

最後は、前回まで解説していたパックの場合の注意点です。

パック商品の解説時にも少し解説していましたが、パックで新幹線や航空機の座席を利用される場合は、宿泊もセットでついてきます。

例えば、5歳幼児が同伴の旅行で寝具不要の旅行希望であった場合、5歳は飛行機の座席が必要になります。 

パックで申し込もうとすると、幼児の寝具もついてくるので幼児の宿泊分、余計?な費用がかかってしまいます。

そんな時に注目していただきたいのが、幼児用旅行代金の設定があるかどうかです。

 

幼児用旅行代金の設定があるか注目すべし

新幹線利用の場合は「幼児用シートパック」、航空機利用の場合は「添い寝プラン」などと設定されていることがあります。

 

参考までに…

こちらびゅうのパンフレットに見つけた幼児シートパックのページです。

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こちらはJALパックのこども添い寝プランのページです。

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幼児が宿泊は添い寝、往復の新幹線・航空機の座席だけを利用をする場合にはこちらを利用すると、お得に往復の座席が申し込めます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?初めにあげた問いかけに関しては以下の回答です。

 

大人、こども、幼児の料金ってどうきまるの?

⇒基本は年齢をもとに考え、寝具を使うか、食事が必要か、交通機関の座席は必要かで決まる。

 

こどもはまだ小さいけど、新幹線や飛行機の座席は不要?

⇒年齢で要・不要が決まる。新幹線は6歳以上、飛行機は3歳以上が必要。 

 

こどもと添い寝は何歳まで出来るの?

⇒小学校入学前まで可能だが、一部のホテルでは小学生も添い寝が出来る。

 

となります。

この点以外にも解説した点を活用していただき、お得に、楽しい家族旅行になればと思います。

今後も家族旅行応援コンテンツを充実させていきますので、お楽しみに!